2014年02月11日

第108回医師国家試験

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終わりました


3日間の国試が終わりました。受験された皆さん、お疲れ様でした。5年生の皆さん、1年後はあっという間にやってきますよ

まあいくらかの感想と来年に役立つ?かもしれない細かいことを書いておこうと思います


時間割


医師国家試験は3日間行われます。Dr.孝志郎いわく国家試験の中でもかなりハードな部類に入るらしいです。まあ問題数が多い方がバラつきは小さくなると思いますが、寝坊とか風邪とか事故とかのリスクも上がりますからね…正直2日間でいい気もします

さて時間割は以下のようになっていました
2月8日(1日目)
A問題 09:30〜11:30(60問、2時間)
B問題 13:15〜15:00(62問、1時間45分)
C問題 16:00〜17:00(31問、1時間)
2月9日(2日目)
D問題 09:30〜11:30(60問、2時間)
E問題 13:00〜15:00(69問、2時間)
F問題 16:00〜17:00(31問、1時間)
2月10日(3日目)
G問題 09:30〜11:30(69問、2時間)
H問題 12:45〜14:00(38問、1時間15分)
I問題 14:40〜17:00(80問、2時間20分)

朝は09:30スタートですが当然集合時間はそれより前で、しかも各地方で500〜1000人とか集まって受けるので郊外の会場であることも多いと思います。つまり早起きしなければいけません

さて、5年生でもA問題B問題って何だ?って感じだと思いますが、まあ出題される内容・形式によって分けられていると思ってください。BEG(総論)、ADI(各論)、CFH(必修)という風に分かれています。構成は107回と変化ありませんでした。各問題間にはそれなりに空き時間があるように見えますが、15〜20分くらい前から注意事項説明、問題配布が行われるので、実際はそんなに時間がない印象でした。特に3日目のH・I間は息抜き程度しかできませんでした(まあこの頃にもなると終わりも見えてダラけてくるのですが…)

総論・各論・必修についてですが、それぞれ配点が違うのもありますが、出題される内容も若干違うのできちんと理解しておくのは割と重要な気がします。例えば公衆衛生は各論では出題されないので空き時間の有効利用に関わってきます。また、実際に受けて感じたのですが、1日目に出てない分野あるいは関連内容が2日目、3日目で出題されるというのはあります。意図的と思えるものも散見されました。そういうところも意識して回数別過去問を解くといいかと思います


内容


まあエラそうに分析できるほどデキた人間ではないのですが、感想を述べておきます

まず奇をてらった波乱を巻き起こすような出題はほぼなかったように思います。私の教室でも、脱落者は1人もいませんでした(出題形式が変更された年には途中リタイア組が出たと聞きます)

そのうえで形式的な面では、まず臨床問題の文章量がとても多く感じました(ひょっとしたら107回と変わらないかもしれません)。そして、106→107で大幅に増えたとされる画像問題も108回でさらに増えました。3日間という長丁場に加えてこれですからとにかく集中力が必要になります。持ち物に昼食とありますが、糖分になるものも用意しておいたほうがいいかと思います

内容的な面では、まず印象的だったのが治療(対応)に関する問題です。治療薬の名称・分類・作用の理解を問う問題、第二・第三選択を問う問題、第二・第三選択を知ったうえで目の前の患者に対する優先順位を問う問題など、一歩踏み込んだ内容が多く問われていました。一対一対応で思い出せたら勝ち、とは必ずしも言えない印象です(覚える量が増えただけと言えばそれまでですが…)

また、輸液・電解質に関する問題もとても多かったです。それも単純に治療として輸液を選ばせるだけではなく、成分・量などの教科書的な内容から実習・機材に関わる内容までこれでもかってくらい聞いてきました。個別にきちんと対策をしなければいけないレベルだと思います

計算問題は何かの公式を暗記してないと解けないような問題はなく、その場で単位を考えて計算すればいいものが多くて助かりました

予想していたトレンドとしては、風疹は主に3日目にガッツリ出題されましたが、災害医療や放射線に関する内容はそこまで突っ込んで問われませんでした

実際に問題を見てみたいと思った人は予備校のHPを見てみるといいかと思います。国試掲示板はまさにリアルVOICE(笑)が垣間見れるので色んな意味で参考になるかと思います

第108回 国家試験掲示板 | iCrip

追記:MECにDr.穂澄による総評が掲載されています

第108回医師国家試験 総評 | 医師国家試験予備校 メック

たしかに印刷が雑だなあとは感じましたが…。細かいことですが大きな試験って平成明朝なものだと思っていたのですが普通の明朝でした。ひょっとして去年と変わったのでしょうか

いずれにせよ今年が突貫工事の作問であったのならば、来年度はブラッシュアップされそうですね(難化するかどうかは分かりませんが)。というかこれはひょっとすると複数正解・削除問題が多めに出るかもしれませんね

追記:TECOMにも概評が出ていました

第108回医師国家試験 概評|医師国家試験対策予備校 テコム


細かいこと


まず今年は天候に恵まれなかったです。初日は日本各地で雪、2日目3日目は東北地方で遅延の影響が出るほどでした。実際に雪による犠牲者も出たのではないでしょうか…

会場については、自分の場合は机のピッチが狭く、大学受験のときに比べて窮屈な印象を受けました(こればかりは会場によるので何とも言えませんが)。室温については特に問題ありませんでした。試験中にできたこと、できなかったことをまとめておくと、

  • 飲食→✕(ガムや飴はダメ、水分補給は予め鞄からペットボトル等を出しておき(机の上には置けない)、挙手すれば可)

  • ひざ掛け→○(上着をひざ掛けとして代用するのも可)

  • 文字入りの服→?(部活のジャージを着ている人が何人かいたが特に注意されず。まあ無地や模様のみのものが無難だと思われる)

  • シャーペン→○(使用は可能だがアナウンスでは「HBの鉛筆」と言われるし実際ほとんどの人が鉛筆だった。おそらくシャー芯は不可だと思われる)

  • 定規・コンパスなど→規定どおり定規のみ可(用途不明だが過去に皮膚表皮の厚さを問う問題で使った人がいたという都市伝説がある)

  • 鉛筆削り→✕(なぜか✕だった。保険としてシャーペンを出しておくしかないでしょう)

  • 時計→○(ただし腕時計のみ。なぜか置時計は途中から禁止になった。ちなみに自分の場合教室内に時計があり、概ね試験官の開始・終了時間とズレはなかった)

  • マスク→無地のものは可(ただし毎回顔の確認があるので外すのが面倒ではある)

  • ティッシュ・目薬→○(ティッシュは中身のみ可。目薬はそのまま机の上に出しておけた。鼻炎スプレーなども許可をとれば出しておけると思われる)

  • トイレ→○(挙手制で一人ずつ。身体チェックまではされなかったが携帯を所持してないか質問された)

  • 携帯→✕(試験中は電源を切って所定の封筒に入れて机の上に置いておくことになっており鳴ったらけっこう面倒なことになりそう。なおパソコン、タブレットなどは鞄の中にしまえばよい模様)

  • 途中退室→○(試験開始後1時間〜終了15分前であれば退室可能だったが東北地方の遅延の影響で2日目3日目が途中退室不可だったこともあり、勉強道具を持って退室できるのかまでは分からなかった)


こんな感じでした。あくまで自分の会場、自分の教室での例なので、当日になってみるまでわかりません。基本的な留意事項については資料が大学で配布されると思います


109回に向けて、当日の過ごし方


まだ合格が決まったわけでもないですがまたエラそうに書いておきます

まず勉強はテキトーにやってたら後悔すると思います。診断はできるのに治療が分からない…、第一選択は知ってるけど第二選択って何だっけ…、なんてことになると悔しいです。いっぽうであまり細かいことにこだわってると全範囲が終わりません。有名な話ですが今はもう純粋なメジャー科目は500問中半分も出ません。公衆衛生・産婦・小児・マイナー、どれもガッツリ出ます

じゃあどうすればいいんだって話になりますが、当たり前ですがまずは過去問を知ることです。イメージとしてはQBをこなすのはもちろんのこと、2年分3年分の過去問(正直3年分はキツいしそんなこと言ったら何年分やればいいのかキリがないとも思いますが)は"研究"したほうがいいです。どのレベルまで問われるのか(そしてどれくらいの受験生が解けているのか)、最近のトピックスは何か、3日間の各問題のつながり、全体を通しての流れなど本番をイメージしておくのが重要だと思います

そのうえで、自己学習だけではしんどいときは予備校に頼るのもアリだと思います。実際、宣伝でも何でもなく多くの問題で救われました。講義を聞いていると出そうな分野やどれだけ深く勉強すべきかが何となく分かってきます。講師があの分野であそこまで言ってたからこの分野もここぐらいまで覚えておくか、といったように応用を利かせることも大事です

あとはビジュアル面を意識するのが重要に感じました。解剖しかり病理しかり器具しかり。気になったら画像を調べる習慣をつけると1年でだいぶ知識がストックされると思います。意外と文章の暗記より画像の暗記のほうが頭に残りやすかったりするので文章の理解ばかりでなくイメージの記憶も大事にするといいかと思います

当日の過ごし方としては、やはり最後まで諦めないこと油断しないことです

直前に復習する内容はある程度決めておいたほうがいいです。最初に書きましたが各問題間の空き時間はそんなに長くないので多くのことを見直すことはできません

ギリギリまで詰めるためには割り切りも必要ですが、自分は107回、106回、模試3回分、QB必修、QB公衆衛生の復習ノートをiPadで見てました。それに加えてレビューブック、直前講座のテキスト、公衆衛生のテキストも持っていきましたが荷物になっただけでした…

それと同級生と話した内容が試験に出るというのは実感しました。もちろん自分で復習した内容も出ますが、他人が考えていることっていうのは自分の中にないものなので最後まで新たな発見があります。逆に一人で集中したい人は周りが結構うるさいと思うので対策を考えておいたほうがいいかと思います

初日2日目の復習は…するしないは人それぞれですが、意図があるのかないのか翌日に類題のような形で出題された感じがしました。今年に関しては予備校の予想メールは残念ながらあまりありがたみを感じませんでした。ちなみにセンター試験と違って当日に予備校の解答速報は出ないので(今年は16日のようです)、答え合わせができるわけではありません。先述した掲示板もけっこうテキトーなことが書かれてたりします。わざわざ反論してあら探しするくらいなら他の勉強をしたほうがいいでしょう。また掲示板とは別に解答入力(採点サービス)もありますが、ポチポチするのに意外と時間がかかるのでこちらは3日目が終わったあとでいいかと思います

試験中に関しては…とにかく集中力がものを言います。2つ選べ3つ選べのミスはともかくとして、そうでないところでも本番という緊張感と相まって細かいミスをしがちです。ようは日本語の問題ですが、なぜか勘違いをして全く逆の選択肢を選んでしまったり、深読みしすぎて変な選択肢を選んでしまったり、特に必修には魔物が潜んでいるのでDr.三苫の言う「3日間だけ変なこと考えちゃうの!」という状態にならないことが肝心です(こればかりはどうしようもないのですが)。模試といえども基本的には自分の大学で受けるかあるいは自宅で解いて提出という形になるので、そこらへんは練習しようもありません。また集中力は別の意味で(本来の意味で)も重要で、特に80問あるI問題なんかは最後ということもありダラけてしまいがちです。個人的にはI問題だけ妙に難しく感じたのですが単純に集中力が切れていただけかもしれません。酸素、糖分、カフェインをしっかり取って最後まで粘り強く頑張りましょう


だらだらと長く書きましたが一旦ここらへんで終わります
posted by medronome at 11:29 | Comment(1) | TrackBack(0) | 国試 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Keiさん
個別にメールさせていただきました。確認よろしくお願いしますm(_ _)m
Posted by medronome at 2014年02月23日 13:36
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